28年前、猪俣先生の所に内弟子として上京したのは、ファミリーの皆さんもよくご存知だと思います。
上京してすぐの事でした、猪俣先生が「これから行くお宅のお母さんは怖いから、ちゃんと挨拶しなさい」と言われて、ドキドキしながら飯倉にあるマンションにお邪魔しました。
そこは別世界で、英語が飛び交い、今まで見たこともない大きなボトルのウイスキーが沢山並んでいて、食卓には分厚いステーキや大皿のお料理が並べられていました。
まるで外国に行ったような錯覚を覚えました。
実はお父さんが、日系アメリカ人だったんです。
そして、怖いと言われていたお母さんは、猪俣先生にも「先生、呑みすぎよ!」とハッキリ言える、チャキチャキとした方でしたが、とっても面倒見のいい懐の深〜い方でした。
一方、お父さんは物静かな方でしたが、お酒が大好きで先生と2人、お母さんに怒られながらも、いつも嬉しそうにシーバスリーガルを呑んでいました。
私が休業中そのご夫妻とご一緒に、アメリカのラスベガス、グランドキャニオン、サンフランシスコ、モントレーを旅しました。
とにかくデビュー前から、お世話になりっぱなしでした。
先日、そのお母さんが90歳で、先生とお父さんの元へと旅立ちました。
そして今朝、最後のお別れをして来ました。
なんだか、ふるさとを、帰る場所を無くしたような…寂しさです。
でも、今頃はあちらで先に逝った先生やお父さんと再会して「先生、お父さん、また呑んで!」って、笑顔で怒っているかも…?
お母さん、長い間お世話になりまして、本当にありがとうございました。
m(__)m
長々と書いてすみません。
でも、どうしても猪俣先生と共にお世話になった井上のお父さん、お母さんのことを、ファミリーの皆さんにも知って頂きたかったんです。
さあ、これから「のど自慢」の前のりです。
八戸は吹雪いてるのかな?
えっ、マイナス5度!?
覚悟して行って来ます。
( ̄∇ ̄*)ゞ